住まいの耐震・診断結果を読む

耐震診断書前回は、現地に行ってお家を調査する所まででした。
持って帰ってきた調査結果を基に計算をして、
診断結果の報告書が出るのです。
どんな項目で診断するのかと言いますと


基礎(コンクリートやブロック、昔は石)の状態、地盤の状態、
建物の形、壁やすじかいの配置のバランス、
屋根の形と材料(瓦か鉄板か、など)、
老朽化(腐っているとかシロアリにやられている、など)の状況…
こういった評価を数字で表していくと、家全体の評価が数字になります。
診断結果をランクでいいますと、(カッコ内はわかりやすく言いかえた表現です)
「安全(傾いたり大きく変形したりはしない)」
「一応安全(倒れたりつぶれたりはしないけれども、変形が残るかも)」
「やや危険(倒れる・潰れる心配がある)」
「大崩壊・大破壊の危険あり」

というようになります。(※)
全体としての評価だけでなく、
どの部分のバランスがよくないかという点も分かるので、
どこにどういう補強が必要なのか、
もしくは建て替えまでした方がいいのか、
ここで判断できるのです。
ここからは、お家の状況や予算によって、どういうプランがよいのかを
考えることになります。


これは現在の耐震基準にもとづくもので、
日常的に起きる地震に対してはほとんど被害を受けないこと、
その建物の寿命の中(100年に一度という表現をする場合もあります)で1度あるかないかという大地震に対しては、被害を受けたとしても、中にいる人の命は助かる。
という想定がされています。
ここで、大地震に当たるのが、
数字で言えば震度6強以上と言われています。