整理収納から考える、働く主婦にとって理想の住まい

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私は、工務店ではめずらしいのですが、女社長です。
私たちは「働く主婦のための家づくり」を基本方針に家づくりをしています。
家の事をいちばん気にするのは家事をする主婦だと思いますし、
私も仕事を持つ主婦として、同じ立場の方たちの気持ちや意識にいちばん共感するからです。
とは言っても、最初からそういうテーマで起業したのでなく、
後を継いだ経営者なので(この辺の話は、別のページで)、
家事も子育ても、当初は仕事に合わせてやりくりするのが大変で、いろいろパンクしていました。
でもその経験のおかげで、家の何が暮らしの障害になっているのか?
また、一人一人ちがう「理想の住まい=自分に合った家」
をカタチにするのに何が障害になっているのか?気づく事ができ、
収納を切り口に家づくりを考えたことで、悲惨な状況を脱出する事もできました。
このページでは、私自身と家づくりの経験をお話ししようと思います。
○「自分の理想の家・暮らし」が具体的に思い浮かべられない方
○暮らし・住まいは「流行っている・世間並み」でなく「自分に合う」を基準にしたい方
以上のような方には参考になると思いますので、少し長い話になるのですが、続きをお読みいただければと思います。



1)思い出すのもはずかしい時代
さて、話はさかのぼります。
経営の仕事を始めたころ一番気がかりで、でもどうにもできなかったのが洗濯物でした。
干して取り入れるところまではいいのですが、畳んで直す事ができなくなっていました。
タンスの上にたたんだ洗濯物が山積みになり、たたむ事すらつらい時は、
取り入れて山になったままの服から引っぱり出してまた着るという始末でした。
「直せばいいだけ」なのに…家族のモノを各々のタンスに振り分けて直すのが
当時つらくてできなかったのです。その結果…

  • 出ている服から着るので同じ服をずっと着ている。
  • どこにどんな服があるか分からなくて買い足すので、服があふれてくる
  • タンスの中は空っぽなのに、他の部屋までモノがあふれ出してくる

こんな状態をなんとか解消したいと思い、本を買ったりして収納法はいろいろ試していました。
でも、一時はキレイになっても、すぐ元通りになってしまう…どうして?

2)なぜ片づかない?収納法の落とし穴
そんな事をくり返している内に、根本的に違う発想が必要だと気づいたのです。
収納というのはモノをどう納めるか、スペースをどう使うかでなく、
まずは自分に必要なモノだけに絞らなければいけないのです。
モノをふるい分け、不要なモノを処分する・増やさないようにする…
まずこれをしないと、いくら収納を作ってもモノがあふれる。
もちろん収納の本の類には「不要品は処分しましょう」と書かれていますが、
肝心なのは自分の生活スタイルを明確にする、という点です。
心の整理ができてないのに無理矢理モノを減らしてみても、
必要だったと後で買い直してみたり、捨てたことを後悔したりしてしまいます。
また、買ったりもらったりする時も「これって本当に必要?」という分別ができないと、モノがあふれる元です。
言い換えると、自分なりの基準をもってないから「モノの出入り口」を管理できなくて、結果として片付かないのです。そこに気づいたおかげで「使いにくい間取りだし、収納も少ないし、時間もないし…」というのは自分の言い訳でしかなかった事に気づかされました。

3)「自分の基準」どうして大切?
私の場合は服でしたが他のモノに置き換えてみると、こういう状態はお客さんのお家でも見かける事でした。
ご希望にお応えして収納をお作りしたお家でも、数ヶ月するとモノであふれている…
収納がたくさんありさえすればキレイに片づく訳ではないのです。
収納が足りないと言う前に、自分なりの基準を持つ必要があるんですね。
片づけの手を動かす前に、自分のライフスタイル、自分がどう暮らしたいのか?を明確にしないと、
片づかない問題の本質的解決にはならないのです。

4)整理収納から考える、働く主婦にとって理想の家づくり
家は暮らしを入れる器ですから、自分のライフスタイルが明確に言えないと、
どんな家が自分に合っているのか判断できません。
結果として、その時々に流行っているカタチや機能、業者の勧めてくる仕様に決めてしまう。
でも自分のライフスタイルに合わせて家づくりをするのでなく、自分を家に合わせて暮らすなんて、主客転倒!
具体的なカタチを提案して造っていくのは業者であっても、
それがご自分に合ってるかどうか、最終的に判断できるのはご本人だけです。
ご家族の中でも家の事がいちばん気になるのは、家事をしている主婦。
なかでも仕事のある主婦には、家をキレイに使いやすくしたいという希望はあっても、どんな家が良いのか?家づくりの勉強にばかり時間をかけているわけにもいかないと思います。
私自身そうですが、働く主婦にとって理想の家を考えたとき、
家事の労力のロスをなくし、時間のゆとり・心の潤いを持てるというのは外せない条件だと思います。
理想の家事動線や最適の収納を実現するには、何よりまず自分のライフスタイル・自分なりの基準を明確にする必要があります。そのために私たちは整理収納を家づくりに取り入れ、セミナーや見学会を行っています。
私が経験していたような悲惨な状態の方には脱出していただきたいですし、
家づくりで迷いのある主婦の方の力になりたいと思います。
働く主婦だからこそ、いつもキレイで笑顔でいたい…自分の元気で明るい家庭にしたい。
そんな願いを実現したくて家づくりをしているのです。


長文でしたが、最後までお読みくださってありがとうございました。
まだまだ経験不足(母として主婦として経営者として)の所もあり、
「なんで?」「私はこう思う」など、働く主婦・女性の皆さんの意見・考えをお聞かせくださいませんか?

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ご参考:荒木が工務店社長になった理由のページ